健診で便を提出して潜血反応を調べることがあります。便潜血は大腸の病気を早期発見するために有用とされていますが、便潜血陽性となった場合は、大腸内視鏡検査を受けることになります。便潜血はいろいろな原因で陽性となりますが、一番困るのは大腸癌、他には大腸ポリープや憩室症、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、感染性腸炎、などのいわゆる病気とされるものから、肛門が切れてしまって便に血が混じるということもあります。日頃から肛門が切れやすい、痔を持っておられるという人でも、そのために血が混じったとばかり思っていると、実は大腸に病気が隠れていたなんてこともあります。何が原因で便潜血陽性となったのかは内視鏡検査を受けてみないとわかりません。検査前には検査用の下剤を内服していただき腸の中の便をきれいに洗い流さないと検査ができませんので、検査開始3時間前から当院で下剤を内服していただきます。切除すべきポリープや早期がんがあればその場で切除可能ですが、それでも検査開始後1時間くらいでお帰りいただけます。検査は現在ほとんどの方が眠ってしまう薬を用いてわからないうちに苦痛なく終了するように、鎮静剤の使用を希望されます。検査後に多少のふらつきは残りますがほとんど苦痛を感じることなく痛みもなく検査を終了することができます。大腸癌は早期発見すれば完治しますし、癌化するリスクのあるポリープを切除することで予防もできます。もしも便潜血陽性となった場合は、あるいは排便時の違和感や腹部のこれまでにはないような違和感を感じた場合は、お気軽に当院までお問い合わせ下さい。

現在当院では10時ご来院、その後下剤内服して13時から検査開始の枠、11時ご来院、その後下剤内服して14時過ぎから検査開始の枠を用意しています。土曜日は早い枠は8時にご来院いただく枠もあります。ご都合に合わせてご利用ください。

上嶋内科・消化器科クリニック