胃癌や大腸癌は血液検査では見つかりません
皆さんは腫瘍マーカーという名前の血液検査の項目について聞いたことがあると思います。ドックなどでもいくつかの代表的な腫瘍マーカーが測定されていて、結果の数字が正常だから安心だとか、逆に数字が高かったから癌があるのでは、などと結果説明を受けたことがあるかもしれません。
しかし、腫瘍マーカーの測定が癌の早期発見に結びつかないことは世界の常識です。つまり、癌があっても腫瘍マーカーが正常の人がたくさんいるのと同時に、癌がなくても腫瘍マーカーが高い人もたくさんいて、検査結果を見てどう判断するか、本当に困ります。中には病院で定期的に腫瘍マーカーを測定されていて、ずっと正常値だから癌はありません、との説明を受けておられる患者さんもおられます。
消化器系でいえば、胃癌や大腸癌、食道癌、膵癌や胆のう癌などは目に見える方法で癌を探して癌があるとかないとか診断しなければ意味がありません。胃癌や大腸癌、食道癌は内視鏡検査が直接的で確実です。酔眼や胆のう癌は超音波検査(エコー検査)が簡便でわかりやすいです。最近の内視鏡検査はいろいろな工夫で苦痛のない、苦痛の少なく、苦しくない検査が可能になっています。心配な症状がある方は、心斎橋や四ツ橋からすぐの消化器専門医のいる上嶋内科消化器科クリニックにて検査を受けてみてください。