胃からの出血の場合は出血量が多くなると吐血といって血を吐いてしまうことがほとんどですが、出血量が多くない場合は吐くことなく便に混じって排出されることになります。
その場合、血液が胃酸によって酸化されて黒くなり、便は普段より黒くなります。医者はこれを「タール便」と呼んでいますが、コールタールのような黒いどろっとした大便になります。

それに対して大腸からの出血の場合は、胃酸との反応は起こりませんから赤い血液が便として出てきます。腸の中に滞在する時間が長くなれば赤黒い色になることもあります。

黒い便の場合も赤い便の場合も出血が原因であることが非常に多いので、内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)で出血を止める処置を行わなければなりません。

中には止血処置を行わなくても薬を飲むだけで治るようなものもありますが、止血処置をしなければならないのか、しなくても治るのか、の区別は内視鏡を行って実際に原因となっている病変を見なければできません。

便の色は毎日変化するのが当たり前ですが、赤い便や黒い便については要注意です。
放っておくと出血が続いて最悪の場合、生命が危険にさらされる可能性もあります。

便の色が心配な時は、お気軽に心斎橋近く、四ツ橋(北堀江)の上嶋内科・消化器科クリニックへご相談ください。

上嶋内科・消化器科クリニック