「マスク着用は個人の判断」というのは「個人個人が状況を正しく把握して個人の判断で正しく着用する」ということです。厚労省も病院受診時にはマスクの着用が勧められるとはっきり表明しています。新型コロナウイルス感染症では半数近くは無症状の人から感染するという報告もあります。どんな場面でもマスクを外す人が多すぎるため現在も相変わらずある程度の感染者がでており、入院するくらいの重症者もおられます。新型コロナウイルス感染症はエイズの原因であるHIVと同様に5類という分類になっていますが、感染症としてどうでもよいウイルスというわけではありません。国がその感染症をどう扱うか、というのがこの分類なのです。普通の風邪やインフルエンザもマスクによってかなり防ぐことができます。マスクは非常に有効な感染対策の手段です。病院は感染しやすい抵抗力の落ちた人がたくさん来られる場所です。癌の治療中の方もおられます。感染した場合に重症化しやすい人もおられます。そういう場所であることをご理解いただき、ご来院の際にはマスクを着用していただきますようお願いいたします。

上嶋内科・消化器科クリニック