内視鏡のご案内

「ちょっと体調が悪いだけ」が続いていませんか?

以下のような症状が見られる方には、内視鏡検査をお勧めします。いずれも「ちょっと体調が悪いだけ」と見過ごしてしまいがちな症状です。
特に50歳以上の方、何年も内視鏡検査を受けていない方は、一度ご検討ください。

  • 腹痛、腹部の不快感が続いている
  • 胸やけ、えづく
  • 食欲がない、体重減少
  • 喉のひっかかり
  • 身体を横にすると咳が出る
  • 頻繁な下痢、便秘
  • 下痢と便秘が交互に訪れる
  • 便が黒い、血が混じっている
  • 便潜血陽性(便に血が混じっていること)を指摘された
  • 大腸ポリープを指摘された

当院の内視鏡検査

当院の内視鏡検査

胃内視鏡検査では、通常の経口タイプのものと、鼻から挿入する細い経鼻タイプをご用意しております。経鼻内視鏡であれば、鎮静剤なしで検査を受けられます。
大腸内視鏡検査では、鎮静剤を用い、直腸から内視鏡を挿入します。ポリープ、早期のがんが見つかったときには、問題なければ検査時に切除することができます。

苦痛の少ない内視鏡検査が受けられます

胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査では、鎮静剤を用いてほとんど眠ったような状態で検査を受けていただけます。「痛い」「苦しい」検査ではありません。
細く鼻から通す経鼻内視鏡であれば、嘔吐反射も起こりません。鎮静剤を使用することなく検査が受けられます。

院内感染の防止に努めます

内視鏡を使用するたび、日本消化器内視鏡学会が推奨する高水準の洗浄システムに通し、消毒・滅菌をしています。
また、使用する器具・道具はできる限りディスポーザブル(使い捨て)のものを使用し、院内感染の予防に万全を期しています。

大腸ポリープは検査時に切除できます

大腸ポリープは、胃ポリープと異なり、大きくなるにつれがん化するリスクが高まります。当院では、大腸内視鏡検査で見つかったポリープ、早期がんを、問題なければその場で切除することができます。

胃内視鏡検査

胃内視鏡検査

食道・胃・十二指腸の粘膜を観察することができる内視鏡による検査です。胃がんなどの命にかかわる病気はもちろん、粘膜の小さな炎症までを見分けることができます。
胃がんは、早期にはほとんど自覚症状がありません。定期的に内視鏡検査を受けることで、胃がんやその原因の一つであるピロリ菌を早期に発見し、治療・予防へと役立てましょう。
※通常の口から通す「経口内視鏡」に加え、鼻から通す「経鼻内視鏡」もご用意しております。

胃内視鏡検査で見つかる主な病気

  • 逆流性食道炎

    胸やけ、胸の痛みなどを伴います。食道への胃酸の逆流を原因とします。内服、食事療法などで治療します。

  • 食道がん

    胸焼け、胸の痛み、熱いもの・刺激物を飲んだときの不快感を伴います。内視鏡検査による発見が可能です。

  • 急性胃粘膜病変(AGML)

    胃から十二指腸まで広い範囲に潰瘍が生じ、強い腹痛を伴います。ストレス、ピロリ菌感染などの原因が考えられます。

  • 胃潰瘍

    初期には胃もたれ、吐き気・嘔吐、胃痛などの症状を伴い、悪化すると胃に穴が開き出血することもあります。ピロリ菌感染を原因としている場合には、治療後の再発リスクが高まり、難治性潰瘍に進展することもあります。

  • ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)

    感染すると、胃炎を起こし、慢性化します。また、胃潰瘍や胃がんのリスクを上昇させます。内服治療により除菌をすることができます。
    ピロリ菌の除菌について、詳しくはこちら

  • 胃がん

    早期にはほとんど症状がなく、次第に胃の不快感、胃痛などが現れます。早期発見のためには、定期的な検査が欠かせません。

  • アニサキス

    サバの刺身を食べたときなどに胃壁内に侵入する寄生虫です。激しい腹痛、吐き気などを伴います。胃内視鏡による発見、除去が可能です。

  • 十二指腸潰瘍

    空腹時の上腹部の痛みが特徴的な病気です。十二指腸の壁は穴が開きやすく、出血を伴うこともあります。内服による治療、ピロリ菌が見られる場合にはその除菌で再発予防が可能です。

  • 慢性胃炎

    ほとんどの慢性胃炎は、ピロリ菌への感染を原因として起こります。その他、ストレス、加齢なども原因の一つとなります。
    胃潰瘍や胃がんなどの病気への進展が懸念されますので、早期の治療が必要です。

  • 静脈瘤(食道・胃)

    食道や胃の粘膜を通る静脈が膨らんでいる状態です。肝硬変を主な原因とします。
    大きく膨らむと破裂・出血のリスクが高まります。内視鏡により早い段階で潰しておく治療が有効です。

予約から検査まで

  • 1お電話、または受診の上、検査日をご予約ください。

  • 2検査日前日は、夕食を夜の9時までに摂ってください。

  • 3検査日は、朝から絶食の上、水・お茶の摂取のみに留めてご来院ください。

  • 4少量の消泡剤を飲み、喉へ麻酔をかけ、点滴により鎮静剤を投与します。
    ※経鼻内視鏡の場合は、鼻へ麻酔をかけますが、鎮静剤は不要です。

  • 5内視鏡を挿入し、検査を行います。

  • 6検査結果説明を受け、ご帰宅いただけます。

大腸内視鏡

大腸内視鏡

大腸の粘膜を観察することのできる内視鏡による検査です。炎症から大腸がんや大腸ポリープなどを見つけることができます。
当院では、がん化のおそれのあるポリープは、問題なければ検査時に切除することができます。

大腸内視鏡検査で見つかる主な病気

  • 大腸ポリープ

    自覚できる症状はほとんどありませんが、下血を起こすことがあります。胃ポリープとは異なり、大きくなるとがん化するリスクが高まります。検査時にその場で切除することができます。

  • 大腸がん(結腸・直腸・肛門がん)

    早期の自覚症状はほとんどありません。進行すると、腹痛、下血、便秘、腹部の違和感などが生じます。日本人には、S字結腸での発症がよく見られます。

  • 大腸炎

    下痢、腹痛、下血などを伴います。軽度のものであれば、内服・食事療法で治療が可能です。

  • 潰瘍性大腸炎

    大腸粘膜の炎症が潰瘍となった状態です。下血を伴います。大腸炎の段階で発見・治療しておくことが大切です。

  • クローン病

    食道から肛門までの消化管で炎症・潰瘍を起こしている状態です。腹痛、下痢などの症状を伴います。
    難病指定を受けている病気です。

  • 痔核(ぢ)

    肛門部に痛み、腫れ、痒みを伴います。悪化すると、出血、膿が出ることがあります。

  • 虚血性腸炎

    高齢者や便秘を抱える女性に多く見られ、突然の腹痛、下血などを伴います。大腸粘膜の結構が悪化し、炎症・潰瘍が生じている状態です。
    腸の安静により1~2週間で自然治癒するケースがほとんどですが、壊疽型の場合は緊急手術が必要になることもあります。

  • 大腸憩室症

    大腸粘膜の一部が、外側に飛び出た状態です。早期には症状がありませんが、悪化すると下痢、軟便、便秘、腹痛などを伴います。憩室(飛び出た部分)の周囲に炎症が生じると腹膜炎を引き起こすこともあるため、早めの対処が必要です。

予約から検査まで

  • 1お電話、または受診の上、検査日をご予約ください。

  • 2検査日前日は、夕食を夜の9時までに摂ってください。

  • 3検査日は、朝から絶食の上、水・お茶の摂取のみに留めてご来院ください。

  • 4ご来院後、トイレ付きの内視鏡検査準備室で下剤を飲んでいただき、3時間ほどかけて、大腸をきれいにします。

  • 5点滴により鎮静剤を投与します。

  • 6内視鏡を挿入し、検査を行います。ポリープが見つかれば、その場で切除していきます。

  • 7検査結果説明を受け、ご帰宅いただけます。
    ※大腸ポリープを切除した場合には、1週間程度、アルコール摂取は禁止です。

お問い合わせ

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大阪市にある上嶋内科消化器科クリニックまでお気軽にご連絡ください。※診療は予約制ではございません。